海外ドラマ「ヴァイキング〜海の覇者たち〜」は一応、史実に沿って作られた大河ドラマです。
なぜ、一応と言ったのか言うと、実際とは違う点もたくさんあるからです。
ヴァイキング見ていて、北欧神話の話や神々の名前が出てくると「何言ってんだ?」って思うときがあります。
当時の生活、宗教、ヴァイキングの舞台、歴史などを知らないとわかりにくいこともあり、前もって知っておけば、話もわかりやすく、より楽しく見ることができます。
そこで、この記事で、海外ドラマ「ヴァイキング〜海の覇者たち〜」の北欧神話や登場人物、舞台を初心者向けに書いています。
- ヴァイキングをまだ見てない人。
- シーズン1まで見た人。
このような人向けなので、シーズン1まで核心にふれずネタバレしています。
見たことある人は、シーズンごとのネタバレ記事もあるのでこちらを見て楽しんでください。
ドラマ「ヴァイキング〜海の覇者たち〜」とは?
ドラマ「ヴァイキング」は、8世紀末のスカンディナビア(北欧)を舞台に、伝説のヴァイキングの王であるラグナル・ロズブロークの生き様や仲間のヴァイキングの戦いの物語です。
日本で言う「大河ドラマ」みたいなものです。
一応史実に基づいているみたいですが大河ドラマと同じでノンフィクションではありません。
ヴァイキングではそれが良くて有名な歴史上の人物がごちゃまぜになって出てきて、しかもストーリーがおもしろく出来上がってるのがおもしろいのです。
物語の中心はヴァイキングという侵略や略奪をおこなう集団(海賊みたいなもの)なので、残虐なシーンも出てきます。
当たり前のように会話の中に略奪って言葉も出てきます。
また、このドラマを見ていると8世紀末の北欧やイングランドの様子、宗教についてなど知ることができるので、勉強にもなるのがちょっといいところです。
ドラマ「ヴァイキング」についてはこちらで詳しく書いているので、興味ある方は見てみてください。

ヴァイキングの登場人物
ヴァイキングに出てくるメイン人物だけ紹介しておきます。
また、伝説上ではどのように書かれているのかも少しふれていきますね。
ラグナル・ロブズローク


ヴァイキングの主人公。
自分のことをオーディンの子孫と思っています。
歴史では、いくつかのサガ(古ノルド語で書かれた書物)に書かれてるスカンディナビアの伝説的な指導者であり、王。
サガには書かれているのですが、実在したという証拠はないみたいですね。
ラゲルサ


ラグナルの妻。
女戦士であり、そこらへんの男には負けません。
伝説では楯の乙女ラゲルタと呼ばれています。
ロロ


ラグナルの兄。
実際には、ラグナルの兄はおらず、架空の人物です。
ヴァイキング時代の歴史によくロロという名前が出てきますが、ヴァイキングにはロロという名前が多いのですが、このロロは他の歴史上の人物です。
ネタバレになるので秘密です。
アセルスタン


イングランドの修道士。
ラグナルがリンディスファーン修道院を襲撃した際、カテガットに連れて帰ります。
ヴァイキングの舞台


ヴァイキングたちが住んでいるのはスウェーデンです。
ラグナルの住んでいるカテガットという村は地図上にはなく、カテガット海峡があるので、おそらく地図上のあたりだと思われます。
アセルスタンのいたリンディスファーン修道院はイギリスの島にあります。
またボルグの住んでいるイェーテボリ、シーズン1第8話でのウプサラは地図で赤丸で囲んだところにあります。
ちなみにウプサラには、ガムウ・ウプサラと称される遺跡があり、11世紀ごろまでスウェーデン王を司祭とした大犠牲祭が行われていたみたいです。
あの小さい船でスウェーデンからイギリスまで行くって今の時代だと考えれないですね。
実際のヴァイキングはどんな奴ら?
ヴァイキング時代と呼ばれる約250年間(800〜1050年)にスカンディナビア半島、バルト海沿岸辺りに住んでいた人のことをヴァイキングと言います。
最近の考えでは、ヴァイキング=ノルマン人となっているみたいです。
ドラマを見ていると略奪中心の活動をしているかのように見えますが、実際は、略奪行為は例外のものだったみたいです。
基本的には農業と漁業を営み、収益の大部分は交易だったそうです。
ドラマを見ているとかなりの荒くれ者で、問答無用で相手を殺し、残虐なことをする集団みたいな感じですが、そんなこともないです。
ちなみに略奪や航海に行くのは、夏の時期だけです。
ドラマでも「夏の略奪計画は?」と言っているのは、そのためです。
夏以外は農業や漁業、工芸品を作ったりしています。
工芸品はラグナルの妻ラゲルサが作っているのがちょくちょく出てきますね。
たびたび話に出てくる北欧の神様と宗教
ヴァイキングを見ていると宗教の話がよく出てきます。
当時は、キリスト教が広まっていたこともあり、宗教間での対立もありました。
ラグナルが住んでいるスカンディナビアでは北欧神話の話がよく出てきます。
知らない人には何言っているかさっぱりだと思います。
「オーディン?トール?ロキ?」
「アスガルドのソーのことか?アベンジャーズね。」
そんな感じではないでしょうか?
- 北欧の神々(オーディン、ソー、ロキ)
- ヴァルハラ
- 数字の「9」について
- 世界の終末ラグナロク
について説明していきます。
北欧神話の神々
北欧神話の主神オーディンと、雷神トールとロキについて簡単に紹介していきます。
主神オーディン
オーディンはヴァイキングでもよく名前が出てきます。
ラグナルは自分がオーディンの子孫だと思っていますからね。
オーディンは世界創造をした神で、最高神です。
知識を得るためには自分を犠牲にすることも行います。片目と引き換えに知識を得るほどです。
ヴァイキングを見ているとよくカラスが飛んでくるシーンがありますが、カラスも意味があります。
オーディンは従えていた2羽のカラスを世界中に飛ばし、カラスが持ち帰ってくる情報を得ていました。
つまり、カラスがいるのを見て、ラグナルたちはオーディンに見られていると思っているわけです。
あとシーズン1の終わりにユグドラシルの木にオーディンが首を吊った話が出てきます。
ルーン文字というヴァイキング(ゲルマン人)が使う文字を得るために、オーディンは最高神である自分を生贄にして9日間ユグドラシルの木で首を吊ります。
この結果、ルーン文字を会得するのです。
訳わかりませんが、神話とはそういうものなのです。
雷神トール
マーベル映画のアベンジャーズで有名ですね。
アース神族で最強の戦士と名高いトール。
ミョルニルというハンマーを武器に戦います。アベンジャーズのソーのハンマーのように投げても手元に帰ってくるハンマーです。
ちなみにオーディンの息子です。
ヴァイキングではイングランドに航海しに行く時に「雷神トールのご加護がありますように。」って言う人がいます。
雷が鳴ったり嵐にあうのは雷神トールの怒りに触れたからだと思われていたためです。
ロキ
ロキはイタズラ好きの神様として有名です。
巨人の血を引きながらもオーディンと義兄弟で、トールとは仲が良かったみたいです。
ロキのイタズラで他の神々はよく困っていて、最終的にラグナルという世界の結末を迎えるきっかけになります。
ヴァイキングではそこまで名前が出てきませんが、第1話でフロキの名前を聞いてビョルンが「ロキみたいな名前だ。」って言うぐらいですかね。
ヴァルハラ
ヴァイキング達は死をも恐れない集団として恐れられています。
なぜ、死を恐れないのかというと戦って死ぬとヴァルハラに行けると信じているからなのです。
ヴァルハラとは、オーディンの館で、戦士の魂が集められているところなのです。
戦死者の館とも言います。
つまり、戦って死んだものはオーディンの館に行けると信じられていたためにヴァイキング達は死を恐れずに戦うことができたのです。
戦う前や死ぬ前によく「ヴァルハラに行くんだー。」みたいなことを言っているのは、そういうことなのです。
数字の「9」について
北欧神話では数字の「9」は神聖なもので、よく出てきます。
9つの世界から成り立っていますし、オーディンも首吊ったのは9日間、トールがヨルムンガルドの毒を浴びた時も9歩後ずさりします。
ロキが巨人スリュムを説得するのも9日間ですし、「9」は北欧神話ではたくさん使われています。
そのため、ヴァイキングのシーズン1も9話までになっています。
「なんで10話じゃないんだろう?中途半端だな。」
って思ってたんですが、9話にするのも北欧神話からの繋がりだったんですね。
世界の終末ラグナロク
ラグナロクとは、ロキが神々に復讐するために巨人族を率いて戦い、世界が終末を迎えたことです。
オーディンは狼フェンリルに飲み込まれ、トールは大蛇ヨルムンガルドの毒に倒れます。
巨人スルトの放った炎の剣は神々や巨人、世界のあらゆるものを燃やし尽くしてしまいます。
そして、世界は無になってしまうというのがラグナロクです。
そのあとに、大地が海からまた浮かび上がってくるんですけどね笑
ヴァイキングではシーズン1の中盤ぐらいにアセルスタンがラグナロクについて誰にも教えてくれないので、気になっているところがあります。
ラグナロクは世界の終末の話なので、みんな口を閉じるんですよね。
結局、フロキが説明しますが。
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最後に
ドラマ「ヴァイキング」はそこまで難しい話ではないので、「何言ってんの?」ってことはないと思います。
しかし、北欧神話や歴史など少し知っておくだけで、ヴァイキングの見方も変わって、よりおもしろくなります。
それにしてもヴァイキングおもしろいですね〜!
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