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シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストがわからない!徹底考察してみた!(ネタバレあり)

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストがわからない!徹底考察してみた!(ネタバレあり)

シン・エヴァンゲリオン劇場版見ましたか?

めちゃ面白かったし、今までのエヴァンゲリオンと違ってハッピーエンディングでしたね。

ただいつものことながらエヴァのラストシーンは『?』って感じることが多い!

「俺はエヴァ大好きで、徹底的に見てきたから、よーくわかったよ。」

って人もいると思いますが、面白そうだからエヴァを見たっていう底の浅いエヴァ好きの僕には今回のラストもよくわからないことばかりでした。

なのでエヴァを一から勉強して僕なりに徹底的に考察しました笑

この記事でエヴァンゲリオン劇場版のラストについて考察したことをまとめるので、ラストがよくわかってない底の浅いエヴァ好きの人は読んでみてください笑

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラスト

まずはシン・エヴァンゲリオン劇場版のラストの簡単な流れをまとめます。

【シン・エヴァンゲリオン劇場版ラストの簡単な流れ】

  1. マイナス宇宙の中でシンジとゲンドウが戦う
  2. シンジがゲンドウをの魂を解放
  3. シンジがアスカ、カヲル君、綾波レイの魂を解放
  4. シンジがネオンジェネシス(新世界の創造)を試みる
  5. 母・ユイが現れ、シンジに代わりネオンジェネシスを行う
  6. 『エヴァの存在しない世界』という新世界が創られる
  7. 大人になったシンジとマリが駅の外へと走り出す

とてつもなくあっさりした流れで書きましたが、終盤はこんな感じです。
(本当はもっとややこしい。)

あとエヴァって用語とかもわからないの多いんですよね。

LCLとかマイナス宇宙とか、アディショナルインパクトとかとか・・・

ここら辺もわかると話がわかりやすくなるんですけどね〜。

碇ゲンドウの目的はユイに会うこと

碇ゲンドウ出典:IMdb

シンジの父・碇ゲンドウは世界を書き換えることのできるアディショナルインパクトを起こそうとしていました。

アディショナルインパクトを起こすことで、全ての魂が一つの世界を作ろうとしていたのです。(それが人の進化系で、ゼーレの目的。)

一つになることでユイに会えるというのが目的でした。

つまり、サードインパクトを起こしたり、フォースインパクトを起こしたりしたのは全てユイに会うためで、ゼーレと動いていたのも理由は違うけどやりたいことは同じだからです。

 

エヴァの世界はループしている

シン・エヴァンゲリオンのラストを理解するのにわかっておいて欲しいことはエヴァの世界はループしているってことです。

シンジがカヲル君に「思い出したよ。ここで君と何度も会っている。」という言葉や「”生命の書”に名前を書き連ねている」「繰り返される円環の物語」というカヲル君のセリフからループしていることがわかりました。

つまりテレビシリーズのエヴァンゲリオンから『旧劇場版』『新劇場版』と続いているということだったんです。
(ただやり直しただけじゃなかったんですね笑)

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最後にシンジがしたことはエヴァにとらわれている人たちをの魂を解放し、エヴァのない世界を創造しました。

そのためこの無限ループも終わりを迎え、シンジやアスカ、マリ、レイ、カヲル君が大人になった現代世界(宇部新川駅のホーム)になったということです。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストがわからないので考察

エヴァの世界はループしているってことがわかるとラストのおおまかな部分は理解できるようになると思います。

ただもうちょっとつっこんだところも考察していきますね。

考察①:なんでいきなりシンジ達は大人になっている?

ラストシーンで駅に移動して、いきなりシンジが大人になってることにビックリした人もいるんじゃないでしょうか?

別ホームにいたアスカ、カヲル君、綾波レイも大人の雰囲気が出ています。

これは『エヴァのない世界』をシンジが創造したので、エヴァの呪縛から解放されて実際の14年経った姿だと思います。
(エヴァの呪縛=姿がエヴァに載ってた時のままで止まってること。)

シンジはエヴァに乗った時は14歳なので、28歳になっているということです。

エヴァのない世界を創造したことで、平穏な世界が創られたってことだし、シンジが大人に成長したというのも一つのポイントですよね。

物語の最初から最後までみんなから「ガキ」だの「子ども」だの言われ続けていますから笑

そのシンジが大人に成長したのはファンも嬉しいことだし、大人になるってことがエヴァの終わりを表しているんではないでしょうか。

考察②:シンジとマリがいきなり恋人同士?

ラストシーンでシンジとマリがまるで恋人同士のようなやりとりをしていることにビックリしました。

エヴァンゲリオンのヒロインはアスカだと思ってたんで、いきなりマリと結ばれるとは・・

よくよく考えてみると、エヴァのある世界のことを覚えているのはシンジとマリだけなので距離が近くなるのも当然と言えば当然のような気がしますが。
(言葉のやりとりはどう見てもエヴァの世界を覚えている)

マリは「どこにいても必ず迎えにいくよ。」とシンジに言っていましたが、言葉通り世界が改変される前にシンジの元に辿り着きました。

マリが間に合っていなかったら、シンジは新しい世界で1人だったのかもしれませんが、マリが来たことで1人ならず、DSSチョーカーを外しエヴァの呪縛から完全に脱することになったんだと思います。

そう考えるとシンジとマリは恋人同士ではなく、そう見えただけかもしれないっていう可能性もあります。

シンジの「君もかわいいよ。」っていうセリフが恋人同士と思わせるのですが、ただシンジが大人になったことを意味するだけかもしれませんし。

つまり、実際は恋人同士になったのかどうかはわからないっていうのが個人的な考察です。

あとで説明しますが、マリはシンジの大人になること(=イエスの復活)を見守る役目があるので恋人とは関係なく、最後にマリがシンジのそばにいただけなのかもしれません。

 

考察③:カヲル君がなぜ「渚司令」って呼ばれてた?

カヲル出典:IMdb

カヲル君の魂を解放しているときに加持が「渚司令」って言い出すことに驚きました。

っていうか加持とカヲル君って接点あった笑?

あまりにも不思議な組み合わせとセリフに困惑しましたが、おそらくカヲル君は碇ゲンドウのコピー(?)のような存在なのだと思います。

そう考えると色々なことがしっくりきます。

終盤で碇ゲンドウが消えて現れたのがカヲル君であることや、加持が司令と呼ぶのは碇ゲンドウだけなのにカヲル君を「渚司令」と呼ぶこと。

ピアノが好きというのも共通点ですよね。

そして、カヲル君がいつもシンジを幸せにしようとしたことも碇ゲンドウだからこそだと思われます。

碇ゲンドウはシンジを幸せになって欲しいと思っていましたが、自分ではできず距離を置くことが良いという判断をしていました。

そこに自責の念を抱いていたことが終盤でハッキリしています。

つまり、カヲル君は碇ゲンドウの純粋な想いの部分を形にした存在なのではないでしょうか。

ラストシーンのエヴァのない世界ではユイのコピーである綾波レイとカヲル君がホームで一緒にいる姿が描かれています。

これは碇ゲンドウのユイに会いたいという想いが成就したってことだと思います。

【追記】
『破』→『Q』までの14年間でカヲル君がNERV司令官代理をやっていたという説もあるみたいですね。

 

考察④:アスカもクローンだった?

アスカ出典:IMdb

これもびっくりですね。

エヴァ13号機に向かってアスカが「私のオリジナルか」と叫び、クローンであることが発覚します。

アスカは自分自身がクローンであることに気づいているようですね。

『新劇場版』ではアスカの名字が式波に変わっていましたが、おそらく『旧劇場版』の惣流がオリジナルということでしょう。

エヴァの世界はループしています。

つまり、『旧劇場版』からループして『新劇場版』に繋がっています。

『旧劇場版』のラストはシンジとアスカが生き残ったことによってアスカは前の世界取り残されてしまったのではないでしょうか。

そのためアスカの魂を解放し、シンジとマリが別れを告げた時のアスカは『旧劇場版』のラストの場所と姿でした。

オリジナルの惣流アスカはずっと前の世界に閉じ込められていたので、式波アスカというクローンタイプが『新劇場版』で登場することになったのだと思います。

 

考察⑤:マリの正体は?

マリ出典:IMdb

『新劇場版』でいきなり現れたマリ。

NERVのユーロ支部のエヴァパイロットとして登場しましたが、正体は謎のままでした。

しかし、シンエヴァンゲリオン終盤で冬月と対面した際「お久しぶりです冬月先生」とマリが言ったことにより、顔見知りであることが判明

さらに碇ゲンドウの回想シーンでマリが映っていることにより、碇ゲンドウやユイと同級生だったみたいです。

さらに冬月が「イスカリオテのマリア」とマリのことを呼びましたが、これはどういう意味なのか。

まずイスカリオテとは、新約聖書でイエスを裏切ったイスカリオテのユダのことです。

次にマリアは聖母マリアとイエスの復活を最初に見たとするマグダラのマリアのことだと思われます。

つまり、元は冬月の研究室にいたゲンドウ、ユイ、マリの4人での計画で、マリはそこから裏切った存在であるということです。

さらにシンジが『エヴァのない世界』を創り上げ、大人に成長するとことを見守る存在として暗に意味しているのだと思います。

その言葉通り、ラストでは新しい世界でシンジを迎えにいき、一緒に駅のホームから走り出ています。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストがわからないので考察まとめ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストはただのエヴァ好きにはなかなかよくわからないラストでした笑

普通に何も考えず見ても面白いんですけどね。

ただ少しつっこんでで知るだけでエヴァンゲリオンはもっと面白くなります。

ぶっちゃけネット上には死ぬほどエヴァに死ぬほど詳しい人がたくさんいるので、もっと知りたい人はエヴァのラストについてさらに検索してみてもいいと思います。

さよならエヴァンゲリオン〜涙