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未来のミライの見所と感想!なぜ、期待はずれに面白くない評価なのか解説

細田守監督の長編第5作目の「未来のミライ」を見ました!

日本のアニメ界を引っ張っていくのはやはり細田守監督と言わんばかりにヒットを続けています。

第4作目「バケモノの子」はバケモノたちの世界にある都市・渋天街を舞台に親子の絆を描いた「新冒険活劇」となっていましたが、「未来のミライ」はどんな作品なのでしょうか?

「未来のミライ」の見所と感想をお伝えしますね。
ネタバレありなのでまだ見てない人はご注意ください。

「未来のミライ」作品情報

細田守監督による長編オリジナル第5作目です。

「兄妹」をテーマに甘えん坊のお兄ちゃんのくんちゃんと未来からやってきた妹のミライちゃんの物語です。
時間を超えた旅をすることで、命のつながりや大切さを感じさせてくれる作品になっています。

第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞に日本からはジブリ作品以外では初めてノミネートされました。
また第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞にもノミネートされ、日本の作品としては初めて同賞にノミネートされる作品となりました。

細田守監督の第5作目!現代と家族が向き合うがテーマ

細田守監督といえば、「時をかける少女」や「サマーウォーズ」で有名ですね。

今回の作品でもそうですが、時を超えるといったことや異世界が舞台といった作品が多いイメージがあります。「バケモノの子」は異世界の物語でした。また家族や親子をテーマにしていることが多いのも特徴です。

細田守監督の作品には自身の経験が反映されていることが多く、今作では細田監督の息子の“生まれてきた妹に対してのリアクション”からヒントを得ています。
実際に息子が泣き叫ぶ姿や夢で見た話を映画に取り込んでいくことで、「現代の家族関係を作品に落とし込む」ということをしていったそうです。

あと特徴なのは声優陣に俳優やタレントを多く起用することがあることです。
今作でも上白石萌歌、黒木華や麻生久美子、星野源、福山雅治など起用しています。

 

「未来のミライ」のあらすじ

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。

ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。
そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、
不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。

“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。
それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。

待ち受ける見たこともない世界。
むかし王子だったと名乗る謎の男。
幼い頃の母との不思議な体験。
父の面影を宿す青年との出会い。

そして、初めて知る「家族の愛」の形。

さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。
果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは?
“ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは―

それは過去から未来へとつながる、家族と命の物語。
未来のミライ HP

 

予告動画

 

 

「未来のミライ」を見た感想と見所

ここからは実際に見た感想、見所をでお届けします!

自分と重ね合わせて見てしまう・・

4歳の男児のくんちゃんに妹ができるところから物語は始まります。

赤ちゃんができたことで、前よりもお母さんやお父さんはくんちゃんにかまってくれなくなり、甘えん坊のくんちゃんはかまって!と言わんばかりに泣いたり、わめいたりして、親の気をひこうとします。

そんな姿を見てると「僕もそうだったのかも。」と思ってしまいます。

お父さんは赤ちゃんの抱っこの仕方を覚えたり、子育てを覚えるために一生懸命しているのに、くんちゃんのかまって攻撃やふてくされ具合は見ていてちょっとイラつきます。

それはくんちゃんがリアルだからこそイラついてしまうと思うんです。
本当にあるかのようなふてくされかたやアニメーション映像が細かなところ描写も描かれていて、リアルであればあるほど、実際に思うことを感じます。

この作品はそれだけリアルなんです。

正直、くんちゃんに共感する部分もいくつかありました。
「俺もこんな風に感じたことあったなぁ」って。細田守監督の作品は、「体験を作品に落としこむ」ということをしているので、共感する部分も多く出てくるのだと思います。

また、くんちゃんではなく、親に共感する人も多いのではないでしょうか。
僕は結婚はしていますがまだ子どもはいませんので、共感とまではいかなかったのですが、「子どもができたらこんな感じなのかな?」と嫁と話したぐらいです。

子育てしたことある人なら、この映画の子育ての大変さ、楽しさに共感することができると思います。

 

映像の美しさや細かい描写がすごい!

アニメーションがすごい!

とは言っても僕は素人なので、どんな技術でどうのこうのというのはわからないのですが、4歳児のくんちゃんの動きだけでも今まで見てきたアニメ作品以上のアニメーションだということは素人目から見ても一目了然です。

4歳児のくんちゃんは甘えん坊で駄々をこねたり、動き回ったり、自転車に乗る練習をして転んだりするのですが、その全てがリアルな4歳の子どもの動きになているのです。

アニメなのですが、駄々こねている姿を見るとイライラするというか、動き細かい描写までリアルに描かれているので、実際に見ているのと同じ感情になってしまうのかもしれません。
物語の途中でくんちゃんが紙パックのジュースを飲むのに、ストローを取り紙パックに刺すのですが、その何気ない一コマがキャラクターが生きているような感覚になります。

物語終盤では、くんちゃんが異世界で迷子になります。
その異世界は変わった東京駅なのですが、この背景は美しすぎてアニメに見えませんでした!

まるで「映像とってきたんじゃない!?」って思ってしまうぐらいの出来です。

 

終始、安定したストーリーの流れ

僕の中で物語の流れといえば、どこかで山場があったり、盛り上がるところがあるイメージなんですが、この作品は山場のような場所がありません。
(もしかしたらあるけど僕が気づいていない!?)

異世界に行って、戻って、異世界にいっての繰り返しです。

物語を見ているというか日常を見ている感じに近いと思います。
どこにでもある家族で誰にでもある日常に異世界に行って、「命」や「人生のつながり」をくんちゃんは体感していきます。

これは見ている僕たちに共感や自分ごとにさせることをメインに作ったのではないかと思いました。

自分ごとに置きかえて、この映画を見ると「本当そうだよなぁ。」と胸が温かくなるし、親に感謝したくなります。

 

未来のミライを見た評価が面白くない理由

正直、未来のミライを見て面白いか面白くないかと言われたら、

面白くありません。

レビューの評価も賛否両論あるみたいですし、ネットで検索しても低評価の人も何人かいるみたいですね。

この理由は、勘違いからきてると思います。

実は、この映画見る前は本作を「冒険もの」の映画だと勘違いしてました。
なんかタイトル的にも雰囲気的にも冒険のにおいがしたんですが・・・

特に予告を見ていると壮大な冒険が待っている気がしてしまいます。

冒険ものだと思って、この映画を見始めると、あまりにもほんわか進むので、ちょっとがっくりきてしまうのではないでしょうか。

日常がベースのストーリーとわかって見ていれば、何も思わなかったかもしれませんが、「バケモノの子」のようなイメージをしてしまっていて、見ると厳しいものがあります。

未来のミライが面白くないというのは期待していたものと違うからです。

見るときは冒険ものと思って見ないように気をつけてください。

 

最後に

「バケモノの子」は「新冒険活劇」として、アクションや冒険感が強かったので、ついつい「未来のミライ」もそんな感じかと思って見てしまいました。
宣伝でも「4歳の男の子と未来からやってきた妹との不思議な冒険!」といったことも言われていたのですが、内容は全く違います。

確かに異世界やタイムスリップしたりするのですが、冒険というほどの冒険ではありません。

壮大なスケールの話ではなく、もっと小さい世界の話です。

しかし、テーマである「命」や「家族」の核心をついている作品です。

壮大な冒険劇として見ると「あれ?期待したのと違うぞ」ってなっちゃうかもしれないので、日常に焦点を当てていると思って見られた方がこの作品を純粋に見れると思います!