マンガ

ジョジョ好きが語るジョジョの「おもしろい理由」と「苦手な理由」

ジョジョの奇妙な冒険は、読んだことがない人でも名前は聞いたことはあると思います。

それぐらいの人気作品で、アメトークでも「ジョジョ好き芸人」として取り上げられていたり、「ジョジョ立ち」というポーズが話題になったりしていました。

僕は正直、ジョジョの奇妙な冒険は絵の雰囲気などから読む気がしなくて、敬遠していました。
しかし、友達に勧められて(半ば強引に!)読んでみたところ・・

お、おもしろすぎるぅぅぅぅ!!!
URYYYYYYY!!

こんなにおもしろいとはびっくりしました。
僕のようにジョジョを読んでないけど、読む気しない人がいるのではないかと思います。

そこで、ジョジョが大好きな私がジョジョの奇妙な冒険のおもしろい理由と苦手な理由を語ります。

ジョジョの奇妙な冒険とは?

1986年に少年ジャンプで連載開始し、2005年からはウルトラジャンプで「第8部ジョジョリオン」が連載されています。

シリーズは1部〜8部まであり、単行本はシリーズ合計で100巻を超える長期連載です。

2006年の文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれている超大人気マンガなのです!

ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者たちが、1世紀以上にわたって繰り広げる戦いを描いています。

シリーズ各部はそれぞれ独立していて、舞台や登場人物も大きく変わります。

そのためシリーズを全部読んでなくても、単独で見ても十分楽しめます。

 

ジョジョのテーマは「人間賛歌」だぁぁぁぁぁぁ!!

ジョジョのテーマは「人間賛歌」です。

作中でも1部でツェペリが人間賛歌について話しています。

「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!

怖さを知り、その怖さを克服していくことが勇気であり、その勇気を持つことができる人間は素晴らしいということです。

人間賛歌は一般的には、「人間は素晴らしい、人間の成長」といったことらしいです。

作者の荒木先生は、このように語っています。

「『人間讃歌』はコミックス第1巻のコメントで思いつきで書いたものだが、肉体と精神の戦いを描く『ジョジョ』の表現としては適当なものだったため我ながら書いておいてよかった」

思いつきだったんですね・・・

 

ジョジョの奇妙な冒険のシリーズ一覧

第1部ファントムブラッド
第2部戦闘潮流
第3部スターダストクルセイダース
第4部ダイヤモンドは砕けない
第5部黄金の風
第6部ストーンオーシャン
第7部スティール・ボール・ラン
第8部ジョジョリオン

第1部のファントムブラッドから第6部のストーンオーシャンまでは少年ジャンプ連載されていました。
第7部のスティール・ボール・ランからはウルトラジャンプでの連載となります。

第8部まで出ているので、まだ読んだことない人からすれば全部読むの大変だなと思うのではないでしょうか。

シリーズ各部はそれぞれ独立していて、どこから見ても楽しめるので、おもしろそうなところから読んでみるのもいいと思います。

ジョジョのおもしろい部ランキングをまとめたので、よかったら参考にして見てください。

ジョジョのおもしろい部(シリーズ)ランキング!人気なのはどれだ!?ジョジョの奇妙な冒険のおもしろい部(シリーズ)ランキングです。全巻読んだジョジョ好きの筆者が独断と偏見でランキング付けしました。ついでの各部の紹介もしているので、見るときの参考にしてみてください。...

 

ジョジョを読んでもいないのに、苦手意識がなぜあるのか?

まずジョジョが苦手な人がよく言うのが「絵が無理。」「気持ち悪くて無理。」という感想があります。

実際、僕もジョジョの絵を見ると、読む気が全くといっていいほど失われました。
気持ち悪いという感想もわかります。

有名なジョジョ立ちがありますが、あのポーズもなんか気持ち悪いって言えば、気持ち悪いです。

絵ももちろんそうですが、動きやポーズ、擬音などが独特です。なんか全体的にゴチャゴチャしている感じすらあります。
内容的にも肉体のダメージが激しいことが多く、指が取れたり、串刺しになったりすることなどがあります。

こういう部分が見る人にとっては苦手意識を植え付けているのかもしれません。

また、少年ジャンプで連載されているにも関わらず、子どもには話が難しいのです。
スタンド戦では複雑な能力や心理戦などがでてきます。
少年ジャンプを読む子どもには理解できず、どちらかと言うと大人向けの作風に、読まなくなる人も多い気がします。

作者が言うには、「子ども向けには描いていない。」そうです。

ジョジョの苦手意識をどう克服したのか?

僕はこの苦手意識をどう克服して、ジョジョにハマっていったのかをお話しします。

ジョジョの絵が苦手で、読まず嫌いをしていました。
特に1部と2部の絵があまりに古くさいというかゴリゴリなので、読む気がしません。

そこで、3部から読むことにしました。
3部からスタンド戦も始まりますし、絵もまだ少しゴリゴリ感は残っていますが、1部と2部に比べるとかなりマシです。

3部を読み始めると、これがまたおもしろい!

そこから4部、5部と進んでいき、せっかくだし、1部と2部も読んでおくかということで、読みきりました。

つまり、絵がまだ読みやすい部から読み、ジョジョの世界観に慣れることで、苦手意識が無くなります。

今となっては、あの絵が芸術に見えます。

ちなみに今だとアニメがあるので、1部と2部はアニメで見るのがオススメです。
ストーリーもコマ割りもほぼ原作通りで、絵もかなりキレイです。
アニメだと絵が苦手で敬遠していた1部と2部もすんなり見れますよ。

 

ジョジョの奇妙な冒険はなぜ、おもしろいのか?

ここからはジョジョがなぜ、おもしろいのか?を考察・解説していきます。

あの幽遊白書やハンターハンターを描いた冨樫義博さんは、

「ジョジョは全てが独創的。次元が違う。読んでて敗北を味わった。」

と評価しています。

スタンド能力など影響を受けている部分が結構あるみたいです。

おもしろい理由①:白熱のスタンド戦

おもしろい理由の一つは、ジョジョの特徴でもあるスタンドです。

スタンドとは、人間(動物や植物)の精神エネルギーや生命エネルギーを具現化して現れるものをスタンドと呼んでいます。
そばに立つもの(Stand by me)という意味でスタンドと名付けれました。

スタンドは人によって能力が違い、様々な種類がいます。
このスタンドによるバトルがとんでもなくおもしろいのです。

 

スタンドの能力を活かした複雑なバトル

スタンド戦では能力をどのように活かすかが勝利の秘訣になります。

ドラゴンボールのように気の強いものが勝つというものではないのです。

例えば、4部で出てくるハーヴェストというスタンド能力は、500体もいるミニサイズの集団です。

1体のパワーは弱いのですが、使い方によってはいろんな活かし方ができます。
現に仗助と億泰はかなり苦戦していました。
500体のスタンドが本体を持ち上げて逃げていくスピードを上げたり、壁をよじ登ったりしていきます。

その場の状況や環境、相手の能力の特徴や弱点を考慮に入れてスタンドの能力を上手に使っていかなければジョジョのバトルでは勝てないのです。

この複雑なスタンド戦が魅力なのです。

 

絶体絶命を乗り越える頭脳と覚悟

スタンド戦での、もう一つの特徴は絶体絶命でも乗り越えていくことです。

第5部ではブチャラティがペッシのスタンド能力ビーチボーイ相手に列車の中で、自分の身体をバラバラにしてやり過ごす賭けにでます。

それによってブチャラティは死にかけ、チームは全滅しそうになるぐらいまで追い詰められますが、ギリギリのところで乗り越え、勝利を手に入れます。

ギリギリの状態から頭脳を使い、バトルを一転二転と変わっていくので、どのように勝つのかが予測できません。

また絶体絶命の時に見せる精神力。

そして、目的への覚悟がとんでもなくアツイ気持ちにさせてくれます。

 

おもしろい理由②:魅力あるキャラ達とスタンド

ジョジョは、主人公はジョースター家の血統という特徴があります。
(6部まで。)

そのジョースター家の血統である主人公は魅力あり、かっこいいのですが、ジョジョは主人公だけではないのです。

名脇役ともいえるキャラがたくさん存在しています。
ツェペリ、シーザー、廣瀨康一、岸辺露伴、ブチャラティ、ミスタ、などなど。

主人公だけでなく、この名脇役たちのスタンドのバトルシーンも数多くあり、名シーンや名言なども出てきています。

また敵役にも魅力溢れるキャラが数多くいてます。

ジョジョは敵役もテーマである人間賛歌が当てはまっているところがあります。
敵は敵としての覚悟や生き方を持っていて、生き方を否定することはありません。

立場や考えは違えど怖さに立ち向かっている勇気を持っています。

この多種多様な生き方と考えを持ったキャラとスタンドがジョジョがおもしろいと感じる一つの理由です。

 

おもしろい理由③:ジョジョの絵は芸術ッッ!!

ジョジョの絵は苦手な人が多いと、「ジョジョを読んでもいないのに、なぜ苦手意識があるのか?」にところでも書きました。

しかし、ジョジョの世界観に慣れてくると不思議と「芸術なんだろうか。」と思ってしまいます。

美術館行っても素人からしたら芸術なんてわからないのと同じなのかもしれません。

「ジョジョ立ち」は作者が20代のころに行ったイタリアで見たミケランジェロの作品に衝撃を受け、影響を受けて、あのポーズができたそうです。

文化庁メディア芸術祭で大賞を得ているぐらいですので、ジョジョは芸術なんです。

 

おもしろい理由④:ジョジョから学べる自己啓発

ジョジョには強い意志と覚悟を感じさせる描写がたくさんあります。

そして、その時に生まれる名言。

『「覚悟」とは暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だ!』

とジョルノ・ジョバーナは言っています。

実社会でもためになるようなセリフです。
そう。ジョジョは、まさに自己啓発なのです。

『自分の「歩く道」は自分で決めるんだ』

ブチャラティのこの言葉もまさにためになるセリフです。

 

ジョジョのおもしろい理由と苦手な理由のまとめ

ジョジョのおもしろさの理由はまだまだありそうです。

やっぱりスタンド戦とキャラの個性と芸術的な絵が主な魅力でしょう。

今は第8部であるジョジョリオンが連載中で、作者は「何を書いてもジョジョになってしまう。ジョジョしか書かないし、ジョジョしか書けない。」と言っています。

ジョジョはまだまだ続きそうですね。

嬉しい限りです!