ブラピ主演のアド・アストラを見ました。
ブラピとトミー・リー・ジョーンズの大物共演で、しかも初共演みたいですね。
『宇宙を探索して消息を絶った父の謎を解かなければ人類は滅びる』という話と聞いていましたが、少し大袈裟かな。
スペース・アクションといった言葉もありましたが、印象に残るのは宇宙の美しさと人物の心情でした。
詳しくは感想で述べていきます。
この記事は映画『アド・アストラ』を見たネタバレ感想です。
ネタバレありなのでまだ見てない方はご注意ください。
映画『アド・アストラ』の作品情報
あらすじ
ブラッド・ピット主演で贈る衝撃のスペース・アクション超大作
宇宙に消えた父の<謎>を解かなければ、人類は滅びる——近い未来。
ロイは地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父を見て育ち、自身も同じ道を選ぶ。
しかし、その父は探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となってしまう。
その後、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。
さらに、父が太陽系を滅ぼしかねない通称“リマ計画”に関わっているという。父の謎を追いかけて、ロイも宇宙へと旅立つが…。
出典:20世紀フォックス
監督
監督は『アンダーカヴァー』や『エヴァの告白』のジェームズ・グレイ監督です。
『リトルオデッサ』でドーヴィル映画祭批評家賞、ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。
さらに同作でインディペンデント・スピリット賞で新人作品賞、新人脚本賞の候補に挙げられています。
『エヴァの告白』でも第80回ニューヨーク映画批評家協会賞で女優賞や撮影賞を受賞しています。
今回のアド・アストラではジェームズ・グレイ監督のキャリア史上最大の予算(85億円!)撮った初のSF映画だそうです。
そのため公開前から話題を集めていました。
キャスト
ロイ・マクブライド / 演:ブラッド・ピット
H・クリフォード・マクブライド / 演:トミー・リー・ジョーンズ
ヘレン・ラントス / 演:ルース・ネッガ
イヴ・マクブライド: / 演:リヴ・タイラー
トーマス・プルーイット大佐: / 演:ドナルド・サザーランド
主演はブラッド・ピットです。
今作では『ブラッド・ピット史上最高の演技』(ザ・ラップ)として評価されています。
またトミー・リー・ジョーンズとは初共演で、しかも親子役。
ルース・ネッガは僕の中では『エージェント・オブ・シールド』のイメージが抜けません。
出てきた瞬間「レイナやん!」って心の中で叫んでしまいました。
ドナルド・サザーランドは『24 -TWENTY FOUR-』のキーファー・サザーランドの父親です。
アド・アストラのネタバレあらすじ
ここからはネタバレありなのでまだ見てない方はご注意ください。
サージによる落下事故
話は少し先の未来で、人類は火星に基地を建造し、宇宙での知的生命体の探索にも乗り出していた。
宇宙で基地の修理をしている宇宙飛行士のロイ。
すると宇宙のどこからかサージが発生し、ロイは基地から落下するが冷静に対処して無事に地球に戻ることができる。
この原因不明のサージが世界各地で起こり、多くの死者を生み出している。
リマ計画で行方不明になった父が生きている
ロイは宇宙軍に呼ばれリマ計画について知っているか、聞かれる。
リマ計画はロイの父親が参加していた宇宙で知的生命体を探索する計画で16年前に連絡は断ち切られてた。
その時に死んだと聞かされていた父親が実は海王星付近にまだ生きているということを軍から告げられるロイ。
しかも世界各地で起きているサージの原因は父親が原因なのだという。
軍がロイを呼んだ目的は『父親にメッセージを送ってほしい。』とのことで、ロイは父にメッセージに送るために火星に向かうことになる。
月に到着。紛争地帯で襲われる

プルーイット大佐と月に向かったロイ。
月に到着したあとは月の裏側にあるロケット発射基地に移動するのだが、紛争中のため襲われることがあるという。
そのため軍の警備をつけて陸路で出発するロイとプルーイット大佐。
向かっていると何台かの未確認車両が近づいてきて、襲撃される。
軍の警備は全員殺されるが、ロイとプルーイット大佐はかろうじてロケット発射基地に辿り着く。
負傷したプルーイット大佐はロイに宇宙軍の真の目的を収めたデータを渡す。
その中身は『ロイのメッセージが届かなければ、ロイの父親を殺すこと』という目的だった。
救難信号を受ける
ケフェウス号に乗り込み火星に向かうロイ。
火星に向かう道中で救難信号を受け、救助しに向かうことに。
救難信号を出している宇宙船は実験動物のマントヒヒ(?)が逃げ出していて、救助しにきたケフェウス号のタナー船長も犠牲になってしまう。
船長が失ったが火星に到着し、着陸しようとするとサージを受け手動で着陸をせざるをえなくなる。
ロイの指揮でなんとか無事に着陸することに成功する。
父にメッセージを送るロイ
火星に到着し、父親にメッセージを送るロイ。
軍が書いたメッセージを読むが返答はなく、もう一度送ることに。
2回目は軍の書いたメッセージではなく、自分の心から思っていることをメッセージとして伝える。
返答を待っていると管理室に何か動きがあるように見えたが、ロイは軍から「この任務に不適切」として地球に帰還するように言われる。
納得のいかないロイに火星基地の所長であるヘレンが接触してくる。
そこでロイは『ケフェウス号が海王星に向かうこと』と『父親が乗組員を殺したこと』を知る。
ヘレンと話し、ロイはケフェウス号に乗り込み父と会うことを決意する。
ケフェウス号に乗り込む

ロイはケフェウス号にこっそり乗り込み、乗組員に自分は脅威ではないことを伝えるが『ロイ始末命令』が出され争いになる。
その結果ロイ以外の乗組員が死んでしまう。
ロイは1人で海王星に向かうが長い期間の宇宙での孤独によりメンタルボロボロになる。
海王星に到着。父との再会

ロイは海王星に到着し、小型ポッドでリマの宇宙船に乗り込む。
そこには父クリフォードの姿が。
クリフォードは地球に帰ろうとする乗組員の反逆で起きてしまったサージを直そうとしながら地球外生命体を未だ探していた。
ロイは父に一緒に地球に帰ろうと説得する。
ロイは核爆弾をリマにセットしてクリフォードとリマから出るが、クリフォードがロイの手を放し宇宙の彼方へと飛び去ってしまう。
地球への帰還後・・
父を失って悲しむロイはケフェウス号になんとか戻り、核爆弾の力を推進力として活用し地球に無事に帰還する。
その際にリマからとった父親の研究データを地球に送る。
孤独な旅の経験もあり、ロイは帰還後、イブと出会う。
アド・アストラのネタバレ感想
宇宙系の映画はたくさんありますが、どっちかっていうと『ゼログラビティ』や『2001年 宇宙の旅』といったほうの宇宙映画です。
広大な真っ暗な宇宙の映像の美しさが魅力の一つだと感じました。
『インターステラー』のような宇宙ではなく、『E.T.』のようなエイリアンが出てくる映画でもありません。
アド・アストラは月や火星が基地として移動することができる近未来ということで、月では空港のようなお店が並ぶ場所になっていました。
「お〜。いつかはこうなるのか。」と思いつつ、月で襲撃にあったり、火星に向かう途中に実験動物に襲われたりして、宇宙ってこんな危険なのかとも思いました。
だってロイは火星に行くまでに何度も死にかけてるんですよ。
事故多すぎじゃね?
今回の見どころの一つとしてはやはりブラピの演技力ですかね。
多くの人も評価していますが、孤独で静かな宇宙の中で言葉ではなく表情や動作一つ一つで表現しているのがベテランさを感じさせます。
むしろこの映画はブラピの心情がけっこうメインになっているので、ブラピの演技力がかなり大事になってくるはず。
これが三文役者だったら「宇宙ってキレイだなー・・」で終わりますね、この映画。
仕事に没頭して全てを捨てた父親クリフォードやそれでも父を愛しているロイ、仕事ばかりのロイに嫌気がさしたイヴなど、多くの人の心情を読み取ろうとするとこの映画はけっこうおもしろいと思う。
結局はやっぱ人は孤独では生きれないってことですね。